日本人の生産性をあげよう! voice vol.91

まあ、こんな大上段に構えなくても良いのですが、2019年は自社の生産性を上げることに みなさま真剣に取り組みましょう。

働き方改革関連法施行にあたり

 昨年国会で成立した、働き方改革関連法が今年の4月1日から施行されますね。この法案、そもそも企業が生産性を上げることをベースに、働く人も休暇を取得するなどの権利を使いやすくしましょうということなのに、マスコミの取り上げ方を見ると残業を減らす、休暇を取りやすくする、同一労働同一賃金など権利ばかりが声高に叫ばれ、守らない企業には罰則があるぞという風に勘違いされかねません。
我々経営者は、社員に対しては常々休みも多く、残業も少なく、そして給与も多くできるようにしたいと思っています。でも、マスコミに踊らされ、仕事の中身を変えることなく、休日を増やしたり、労働時間を減らしたりしたら、確実に業績は落ちてしまいますよね。

なぜこの法律が施行されるのかといえば、そしてなぜ働き方改革を進めるのか?といえば、
人口が減ることが確実な中で国力を維持するために生産性を高めなければいけないからであるのに、社員の待遇改善というようなイメージをされてしまっているのが問題だと思うのです。本当はこの法律「生産性改革」の方が意味は正しいですよね。
つまりポイントは「働き方改革に対応しながら、業績を維持するためには、仕事への投入量が 減るなかで、産出量を維持しなければいけない。そのためには労働生産性の向上が必須だということ」なわけですよね。

生産性とは何か

では生産性とはそもそも何か?ということが重要で経済学的な意味を改めて考えてみようと思い、今回読んだ本は「生産性とは何か」〜日本経済の活力を問い直す〜/宮川努 著 です。
私の研修でもよく伝えますが、よく使う言葉、わかっていそうな言葉ほど、一度きちんと定義をし、話す人に共有すること。定義があいまいなまま話を進めても、理解は深まりませんから。
さて、読んで見てわかったことは、生産性の向上とは、いかに無駄な時間を減らすか、そして一定の成果物を出す仕組みを取り入れるか。
当たり前ですが、我々が今までの常識で捉えていたことをゼロベースで棚卸することです。
それでは、我々が自社で取り組めることはなんでしょうか?
ジャパンアズNo.1と言われた40年前、パソコンもない時代の生産性は間違いなく現在より低かったはず。それでも日本経済を支える市場はあり、働き手も豊富だったことが経済成長につながっていたわけです。
昨年9月に訪問したインドネシアのような、若さと豊富な労働力があった状況だったのでしょう。現在、国内市場は間違いなく縮小していますが、国内のインフラ整備や住環境メンテナンスなどは残る産業ですし、介護も(保険の破綻が懸念されますが)市場は大きいでしょう。

著者は、学習院大学教授・博士(経済学)。専門はマクロ経済学、国際マクロ経済学、日本経済論

働き方改革関連法施行にあたり

しかし、労働環境を考えれば、コストがかかり過ぎ収益を上げにくい構造です。となると、まだまだ工夫ができる観光やスポーツビジネスなどは、大きなチャンスでしょうね。おっと、話がそれました。
自社で取り組めることはという意味では今まで当たり前と考えてきたことを変えて見るということですね。
通勤時間、移動時間、書類作成時間などの廃止や短縮、倉庫、事務所、社有車など所有物の削減、会議室は必要か、ショールームは必要か、カタログは、などなど、それが、収益にどう寄与するかを考えて見ましょう。
一日8時間必要だと思っていた勤務時間が4時間で済むことになったら楽しいですよね。
弊社もそんな思いでチャレンジしてまいりますので、皆様も取り組もうとしているアイディアや、取り組んだ成果をぜひ教えてください。皆で2019年を「生産性向上元年」にいたしましょう!

計画のスピードを2倍にすれば… voice vol.90

計画のスピードを二倍にすれば多分勝てる
だが、三倍にしたら絶対勝てる (日本電子創業者:風戸健二氏)

経営者の決断力と行動力

さて今月のキーワード「計画のスピードを二倍にすれば多分勝てる。だが、三倍にしたら絶対勝てる」
私の座右の銘である「巧遅拙速」にも通じる言葉ですが、風戸氏の言葉は、行動の前の準備段階からスピードが重要と説いています。
風戸氏は1917年生まれ、海軍機関学校を卒業後、終戦まで海軍技術研究所に勤務したのち、戦後すぐに電子顕微鏡の開発に携わり、1949年に日本電子工学研究所(現日本電子)を設立しました。それからは、研究開発を進めて、現在世界でもトップシェアを持つ日本が誇るメーカーとなりました。戦後様々な困難があったにもかかわらず、現在まで日本を支える技術を持った同社のような会社の設立が相次いだのは、戦争体験が背景にあったことは否めないと思います。強い思いと豊かさや平和の実現を描きながら、とにかく他に先んじようという気概も伝わってくる言葉だと思います。
もちろん、現在であっても計画段階からのスピード重視は必須です。昭和20年代とは比較にならないスピードで、世の中は移り変わっていますから。
まずは自分の計画のスピードを、来年は2倍にしてみましょう!

日本電子創業者、風戸健二氏

計画立案のスピード化

では具体的に計画立案をスピード化するにはどうするか?私も色々と試していますが、形にするまでには、やはり時間がかかってしまいます。考えがまだまだ浅い、もうちょっと深く考えたいが掘り下がらない、ということがままあります。そんなことを常々思っていたら、ある先輩から、「丸山さんこんな本があるよ」と教えられたのが、「ゼロ秒思考」という本です。
著者は東大を卒業し、メーカーに勤務してからスタンフォードでMBAを取得、マッキンゼーに転職したという、コンサルタントの王道をいく経歴の持ち主。しかしマッキンゼーの社内会議(英語)で上席からの質問に、直ぐに答えられない事があり、そうすると次からは質問されなくなり、最後は会議に呼ばれなくなったと。このままでは、コンサルタントどころか社内での居場所がなくなると危機感を募らせ、どうすれば、発想やアイデアをすぐに出せるかと色々と試した結果、行きついたのが、“頭に浮かんだことをまずは紙に書きだす”ということだったそうです。
具体的には、毎日タイトルを決めてA4用紙の裏面に1タイトル1分、それを1日10枚書き、最後にファイルボックスにグループ分けするという手法で、一日30分弱の時間さえあれば誰でもできる、と。それを3カ月続けたら自身で成長を感じられ、1年続いた時には上席からも評価を受け、窓際社員から、一転韓国マッキンゼーの立ち上げプロジェクトの責任者に指名され、120人の組織を作るまでになったそうです。
これはぜひ読んで実践しよう!と、本を購入しました。

ゼロ秒思考

さて、「ゼロ秒思考」本のト書きには「頭が良くなる世界一シンプルなトレーニング」と書いてあります。著者曰く、日本人は世界でも優秀な人種なのに学校教育の時点で、考える訓練、効果的に考えをまとめる訓練をされていない。また、ディベートのような訓練をされていないので、自身の考えを深めるような訓練もない。そこをどうにかするために、自分自身が悩み、考え、実践した手法によって、自身も周りのメンバーも成長したのでその手法を伝えたのがこの本であると。
やり方は、上記に書いたように1分間でA4一枚に書き出す。それを一日十枚書き出すというトレーニングです。私も早速冬休みから実践してみます。そこで達成できるのが、思考の「質」と「スピード」で、双方の到達地点が「ゼロ秒思考」。
ゼロ秒思考が身につくと、瞬時に現状を認識し、瞬時に課題を整理し、瞬時に解決策を考え、瞬時にどう動くべきか意思決定できる、ということで、シュワッチ!という効果音が聞こえてきそうですね! 結果報告いたします。

一病息災 Voice vol.89

まさか、この四字熟語をVoiceに掲載するとは思っていませんでしたが、このふた月というもの、この言葉が頭を廻っておりました。意味はご存知の通り、病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病がある方が健康に気を配り、長生きするということです。

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【健康を過信してはいけない】

10月1日の朝、急に頭が上がらなくなりました。それから約2カ月を経過していますが、まだまだ完全回復とはなっておりません。

10月28日の横浜マラソンを目指して練習をしていた9月初旬、何だかいつもと違い疲れやすくなっていたので、かかりつけの病院に行って検査をしてもらっていました。それに加えて9月も(いつもですが)仕事も忙しかったですし、インドネシアにも行ってきましたので、疲れもたまってはいました。しかし、検査の結果は特に悪い所もなく、まあ、しっかりとマラソンに備えようかなと考えていました。

 

9月末に検査結果を聞きに行った際に、ドクターから「ところで丸山さん、少し姿勢が悪いので、一応整形外科に行った方が良いですよ」と言われ、早速9月30日に整形外科に行ったところ、レントゲン写真を見て「これはただ姿勢が悪いのではなく、強直性脊椎炎です」と診断されました。この病気はいわゆる難病で、まあ治療法が見つからないということです。先生から首や肩のリハビリをしましょうと言われ、そのままリハビリをして、少し良くなったかなと思い帰宅し、翌朝起きたら、頭が上がらなくなった、というわけです。

 

私はこれまで、自転車やバイクで転んで骨折やヒビが入ったことはありましたが、大きな病気にかかったこともなく、もちろん入院したこともありませんでした。自分は運動をしていて健康だし、身体で悪いところはない、というのが、一つの自慢でしたから、少し参りましたが、まあ大丈夫だろうとそんなに深刻には考えておりませんでした。というのも、難病なのに正確な原因もわからないので、何をしたら良く、何をしたら悪いのか、も、わからないのです。

 

【多くの方のアドバイス】

今回病気になったことを知ったお客様、友人、知人、先輩、後輩そしてご近所様まで、心配をいただき、病院や治療院のご紹介をしてくださいました。本当にありがたい事です。

 

一方で逆に驚いたのは、皆様それぞれ何かしらの持病があり、かかりつけの病院や治療院をお持ちだということでした。それに比べると私は、毎年人間ドックを受けることで定期的に健康診断はしていますが、鍼灸も整体もマッサージも行ったことはありません。これがまさに「一病息災」なのかな、と思った次第です。

 

そんなこともあり、皆様のお勧めの治療院に4か所、病院も都合4か所行き、最終的に11月12日から21日までの10日間、横浜労災病院にて「加療入院」することに決めました。この10日間の間は弊社スタッフが留守を守ってくれたおかげで、私はしっかり加療プログラムに従い、治療に専念することができました。

 

しかし…10日間の治療の結果は、大きな改善もなく、次の治療をスタートすることになりそうです。
今回の入院で学んだことは、「病気の治療にはまだまだ不明な点も多い」「ドクターも未経験の症例があり、それでもチームで治療法を探ってくれること」。一方、改めて気づいたことは、「病院はサービス業で、おもてなしがしっかりとしている」「看護士さんの仕事の大変さ」そして最後に「本当に多くの人に支えられ生きているのだな」と言うことです。

【読書三昧】

さて、10日間の入院中は加療しているとはいえ首回り以外は元気でしたので、読書三昧でした。今まで読めていなかった沢山の本を持ち込み、小説や旅行記などの軽い本から、マーケティングや経済の本等、読破できました。

 

また、せっかくの機会なので今まで興味をひかれなかった本も読んでみようと、入院したこともあり左記の「健康の経済学」という本を読んでみました。

 

健康・病気・医療のそれぞれの面から、無駄が無いか、何が適正か、という個人の話を検証し、後半では、日本の医療事情、薬事情、病院や医師、看護師の適正数などを論じていました。著書は、外科医として病院勤務の経験があり、現在東京大学の教授でもあるので、現場の話と、医学全般そして医療費等の国全体の話しを論じられるのですね。今まで、骨折以外は病院にかからない、薬は飲まないという私でしたが、今回の病気そして入院を機会に、新たな問題に対して、知識が増えたのは良かったことだと思いました。これも病気のおかげですね。まさに「一病息災」です。

(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.89  2018年11月号より抜粋)

曰思無邪 Voice vol.88

曰思無邪。思い邪なし(おもいよこしまなし)、これは論語の為政にある言葉です。意味は「偽り飾るところがない。少しも邪悪な考えがない。」と言うことですね。

 

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私の読書好きはつとに知られているようで、自分自身も常に2~3冊は常備していますが、お客様から頂くことも多いです。もちろん、頂いた書籍については感想文を添えて、お礼状をお送りしていますが、新たな出会いを作って頂き本当に感謝しております。皆様いつもありがとうございます。

 

さて、今回は著者直筆で「思い邪無し」という言葉が入った本をいただきました。実はこれは、もう10年以上のお付き合いになる、夢工房だいあん(株)の光田敏昭代表からの献本です。そして書いてくださったのは、著書の神渡良平先生です。神渡先生とは、光田代表を通じて何度もお会いしています。ご存知の方も多いかと存じますが、先生は会社員をされていた38歳の時に、脳こうそくで倒れ、長い闘病生活のあと、活かされた命で何をしていくかと考えた時、市井で活躍されている方を世の中に知らしめたいと作家になられました。

 

先生はその後、沢山の経営者や活躍されている方々を直接取材をしながら、その実像を活き活きと書物にされており、私もファンの一人で、お勧めの作家先生です。

 

【思いの経営 神渡良平著】

頂いた本に記載してあることが、経営者には本当に欠かせない、そして読むべき!と思いましたので、ご紹介させていただきます。

 

千葉にある美容室「オオクシ」の経営者が、先代から譲り受けた1店舗の理容室を2018年10月現在理容と美容の複数の業態で50店まで成長させた実話を神渡良平先生が書き下ろしたドキュメンタリーです。労働集約型の美容院という事業を、自分の会社を大きくしたいというだけでなく美容業界を大きくしたいという思いで取り組んだ結果、お客様はもちろん、社員からも、そして地域からも必要とされる店になるまでの社長の「思い」。文字にすると簡単な言葉ですが、その道程は平たんではありません。社長自身の変革も含め、いくつかのターニングポイントをどのようにつかむかが、率直に描かれています。まさに思い邪なしです。

 

私もコンサルティングの際によくお伝えしているのですが、一つは「経営=会社をどうしていきたいか、社員をどのように育てたいか、お客様にどのような付加価値を提供するのか」を日々実践していった結果、地元千葉はもとより、全国から、また、業種を超えて会社の経営力やサービスについて表彰される結果を引き寄せたこと。

 

もう一つは、「アクションプラン=具体的に計画を立て、PDCAを回していくこと」今更、というくらいに当たり前ではありますが、東日本大震災に見舞われたときの、一生に一回あるかないかの決断をどのようにしたのか、などが書籍に詳細に書かれています。経営者にとって、この大串社長のアクションは必ず参考になると思います。
そして、書籍のテーマの「思い」の強さが経営の基礎、原点になるということが深く理解できると思います。

 

書籍の中から、私が好きな箇所を一部抜粋させていただきます。
ギリシャの哲学者ソクラテスの話、『人生は良いことと悪いことしかない。たいていの人は、「良いことがあったら喜び、悪いことがあったら悲しむ」これを繰り返す人生を生きている。ところがほんのわずかの一部の人だけがそうではない人生を生きている。彼らは良いことがあったときには人と感謝し、悪いことがあったときはそこから何を学べるかを考える。そうすれば良いことと悪いことの繰り返しの人生から、感謝と学びだけの良い人生に代わる』

 

これは、まさに私がコンサルティングをしている会社の社長様たちとよく話すことです。
今回の書籍の主人公である大串社長は、同じくソクラテスの名言からもう一つ紹介されています。『運がいい人も運が悪い人もいない。運がいいと思う人と運が悪いと思う人がいるだけだ』これもまたなるほど、と思います。思い込みは人間を縛ってしまうんですね。これを受け、神渡さんはこのように結んでいます。「まさに、人生の先輩からの的確な助言です。これを杖として難関を乗り越えていけるでしょう。職場が学びの場でもある、というのはいいものです」と。

 

先輩経営者の軌跡は本当に参考になることが多いですが、これも著者である神渡さんがご自身の「思い」に基づき取材し、70歳を超えた今でも、精力的に執筆活動をされているからですね。様々な方とのご縁に感謝の思いで一杯です。

(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.88  2018年10月号より抜粋)

新たなチャレンジ ITを経営にどう活かすか!? Voice vol.87

AI、IoT、Robot、BigData それが普通になるSociety 5.0・・・何だか難しい、良くわからないという方は少ないとは思いますが、これを自社でどう活かすのか改めて考察してみましょう。

 

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さて、人類の発展は上図下段にあるように、Society1.0の狩猟社会からスタートし、ここ数年Society5.0と呼ばれる超スマート社会になりました。ビジネスの分野ではAIそしてIoTのIndustry4.0と呼ばれています。10年前の日進月歩から、今は半年サイクルで様々な変化がありますね。スマート社会でどんなことが実現できるかというと・・・

 

例えば、業務効率化でサービス充実
商品の生産・販売の管理をシステム化。売れ行き予測をもとに、供給量や価格を最適な状態に保つ。予約対応やコールセンターなどを効率化し、その分「おもてなし」に注力。とか

 

他にも自動運転車&ドローンが活躍
自動運転車で、安心安全な交通インフラや、ドローンを利用した宅配便や高所作業の簡略化が分かりやすい例ですね。

 

【データ1】

 

上記は毎年発行される中小企業白書からの抜粋、IT投資と売上高の相関図です。驚く結果ではありませんが、製造業は今までの設備投資と同様IT投資が業績に貢献することが覗えます。もちろん、全業種でも平均も2倍の格差が出ていますので、先ずは投資計画を作らなければならないわけです。しかし難しいのが、業績に直結する投資はどんなもので、それが適正価格であるかどうかの判断。

 

分かりやすいのは商品価値やサービス品質を上げられるもの、でしょうか。情報収集がキーですが、そこは経営者に加えCIOの役割を担う人を社内で(社外顧問でも)作ることで解決する、必須の時期に来ていると思います。

 

【データ2】

 

上図は、比較的分かりやすい投資である、ホームページやSNSです。これは成果が見やすいですね。つまりHPは営業に使える、SNSは情報の共有と生産性の向上そしてコスト削減に有効ということです。

 

HPで集客、物販、コールセンター機能というお客様向けの投資、SNSはクラウド化も含め、情報の共有、業務プロセスの改善、意思決定の迅速化という社内向けの投資と言えるでしょう。
如何でしょう。マーケットが飽和しています。改めて自社内で検討チームを作り、新たな取り組みをしていきましょう。

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Society5.0時代を生きる私たちにとって、ITの活用は公私にわたり避けて通れないテーマです。その中でも企業での活用は、どんな業種であれ、そしてどんな規模であれ、仕事の効率化、そして利益の拡大に有効です。

 

ただ、どうしてもITにアレルギーというか、よくわからない、という苦手意識が多い方も事実です。でも、ご自身の仕事について、足りないところ、ちょっとしたアイディアはお持ちだと思います。ITでそれを実現できるとしたら―――

 

トライプランニングでは、中小規模企業様のCIO実施事例がございます。もっと知りたい、相談してみたい等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。IT活用で業績アップご一緒に実現させましょう!

 

(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.87  2018年9月号より抜粋)

社員教育・人材育成  説得ではなく納得を Voice vol.86

先月は、人材採用の話を致しましたので、
今月は、入社した社員をどの様に育て・定着させ・戦力としていくか ―― 事例をご紹介します。
 

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今回は、今まで私が実際に相談を受けた事例を2つご紹介いたします。この内容は、会社の規模や業種に関わらず、どの会社さんにも似たようなことがあると思いますので参考にしていただければ幸いです。一つは「入社1年以内に退職してしまった若手の話」、もう一つは「自分で考えて行動しない新人の話」です。なんとなく想像はつくと思いますが、なぜなんだ、と思う前に若手の気持ちになって、会社として対応を考える必要があるのです。

新人だけではなく、中堅社員が辞めてしまう、幹部なのに思うように提案や意見を出さない、考えないなどの悩みもあると思いますが、それはまた来月以降にご紹介したいと思います。
 

すぐにやめてしまった新入社員

相談内容:丸山さん 毎年新人を採用しており、今まで定着していましたが、今年は7月に退社してしまいました。わずか3カ月程です。理由は朝も早く残業もあり疲れたからだ、と、いうことでした。次に何をするかを聞いたら、公務員を目指すということでした。仕事内容や就業時間のこと残業のことなどきちんと説明したうえで入社していますので、正直なぜかということがわかりません。今後のためにどんな対策が必要かを教えてください。
回答内容:社長 新人さんが入社3ヶ月で退職されたという事は、採用・内定者フォロー・新人研修といった投資や既存社員さんへの影響はもちろん、退職された方の今後の人生を考えると、辛いですよね。ただ、彼も「3ヶ月で辞めよう」と思って、入社した訳ではないはずなので、退職を決断するまでには、幾つかの段階があったはずです。
社会心理学上、離脱のステップは、『不明→不安→不満→不信→諦め→離脱』と言われています。
例えば、「何故、朝早くから夜遅くまで働かなければならないのか?」という不明事項に対して、「今まで先輩もやってきたのだから」だけで済ませると、人によってはこの「不明」が解消されないまま、「このままずっとこの状態が続くのかな?」と不安になり、「もういやだな」と不満が溜まり、「この会社はブラックかも?」と不信を抱き、「この会社はもうダメだ・・・」と諦め“離脱(離職)”していきます。ステップが離脱へと進む程に、挽回は難しくなってきます。
以上のことを踏まえ、こんな点に留意するのが良いかと思います。
人はそれぞれ、育ってきた環境、周囲の相談者、就活時に得てきた情報など、個人によって価値観
・考え方は異なります。その方にとって、不安になりやすい事柄を押さえ、早期に不明を払拭する
ための説明をしておきましょう。そして仕事に対しては、不明に即時対応できる体制をつくっておく。
早いうちに芽を摘んでおけば、不明は発見に変換します。すると 『発見→理解→共感→行動→
習慣→進化』となります。不明に対して、即時対応する仕組みとしては、日報の活用、気軽に相談
できる先輩社員の配置、定期的な面談の実施などがあげられます。そのフォローがないと、
不明→不安…のステップは加速します。出退社時の挨拶や指摘した時の態度、仕事の進捗
スピードなどで、何らかの変化があるので、周囲の観察・関わりによって、その変化をいち早く察知し、
対処していく事が大切です。ここでも「今までの新卒は大丈夫だったから」と一括りにするのは禁物です。
是非とも、配慮してみてください。
更にステップアップする機会が訪れたと捉えてみてください。

 

自分で考えない新入社員

相談内容:丸山さん、新入社員が配属され、なんでも聞くようにとは言ったものの、逆に何も考えなくて、
何でやらないのかを聞くと、「だって教えてもらっていないですから」というのです。どうすれば良いですか
回答内容:最近の若い者は考えないよね…、と、ひとくくりにしてしまう私たちの思考から変えていきましょう
(笑)。どうしたら成長して行くのか、という視点を持ってみてください。そしてやはり一人一人個性があるという
点で見てみましょう。彼はどんな長所がありどんな強みがあるのか。一方どんな短所と弱みがあるのか。
それをもとに観察すると、ここを刺激すると考える、ここを褒めると動いてくれるということがわかってくると
思います。例えば沢山の事を一度に言われると消化不良を起こすが、一つ一つ納得すると動いてくれるタイプ。
要点を押さえるのは上手いが、細かな事が判らず、理解が浅いタイプ。いつもマイペースな印象だが、行動を起こすと早い
タイプ。それぞれのタイプ別に、刺激を与えれば考えるようになります。考えないではなく、捉え方を伝える、それが近道です。

 

コンサルティングの取り組みの中で蓄積された人材採用・育成・定着のノウハウもございます。
もっと知りたい、相談してみたい等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。

採用に向けてのブランディング 自社をどのように”魅せ”ますか? Voice vol.85

昨今厳しくなっている採用活動、特に中小企業は人が採れない。
そんな悩みに、セミナーやコンサルティングで話しているポイントを紹介します。

 

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仕事はある、しかし人がいない。
採用にお金をかける、しかし採用できない。   どうしよう―――

これは業種を問わず、そして企業の大小を問わず、永遠の課題かもしれません。
しかし、出生人口が戦後の270万人から毎年減少し(1971年~1974年は200万人に一時回復しますが)、2000年代に100万人、そして2017年は93万人になっています。
つまり労働人口で考えれば、毎年100万人の日本人の新規労働者がいない時代なのです。
そんな数字を背景に、現在日本の就業者数は(2018年5月現在)約6600万人、そして雇用者数は約5900万人です。
また失業者が158万人いる一方、国内で働いている外国人は128万人と毎年増加の一途を辿っています。

また、全国規模の有効求人倍率は1.59(2018年5月現在)と、バブル期の1.46を超える水準が1年以上続いています。注目すべきは47都道府県で1.0倍を超えていること。つまり人手不足は全国的な問題です。

皆様の会社はいかがですか?
社員さんの平均年齢は何歳ですか?新卒の採用はできていますか?そして外国人の雇用はありますか?
昨今の働き方改革で取り上げられている、女性や高齢者の雇用は進んでいますか?
またテレワークも含め、雇用の流動化は進んでいますか?
取り組むべきことはたくさんありますが、ここで一度冷静に、基本に返って考えてみましょう。

つまり「働きたい人から選ばれる会社とはどんな会社か」ということです。
「働きたいけど、この会社はどうなんだろう?」という疑問に答え、「働いてみたけど、思っていた職場ではなかった」というミスマッチを防ぐために、さあ対策をしましょう!

 

採用サイトの準備

まずは、採用ページを用意しましょう。
本社サイト内にページを追加しても良いですが、できれば別サイトにして項目を作りましょう。
なぜ、採用サイトか?
それは求職者が必ず見るからです。
学校の求人票やハローワークには書かれていないこと、どんな会社か、どんな社員がいるか、
実際の職場の雰囲気はどうかなど、私たちが思っている以上に情報収集をしています。

もちろん、自社だけでなく同業他社も見ているわけです。
つまり、最低限の情報として、これらが載っていないと、応募対象の遡上にも上がらないわけですね。
右記は、弊社がアドバイスする採用のサンプルサイトです。
社員さんの声、それも上長はもちろん、求職者と近い立場の社員の声、そして職場の雰囲気、一日の仕事の流れ、会社の魅力、よくある質問などを用意しましょう。

 

採用に向けてのプロジェクト

① 社内で採用チームを作ります。総務部・人事部ではなく、全社員から選んでください。若手は必須です。
② 就活イベントを選定します。大学、自治体、商工会議所から、リクルートなどの民間イベントまで、大手との競合を避け、費用を抑えて、自社の求人にマッチするものを選定しましょう。
③ プレゼン資料を作ります。実際の求職者に対する、会社の魅力を伝える資料は必須です。
④ 魅力的なオフィスづくりをします。制服が素敵、オフィスがきれい、トイレ更衣室が素敵、など、見た目も重要。

 
 

転職志向

売り手市場が続く中で、若手社員の転職志向も強まっています。
右図の通り、転職をネガティブに考えているのは全体の
25%程度です。となると、中途採用市場も見過ごせませんね。
新卒と違い、中途は中途ならではの取り組みも必要です。
今回は簡単にご紹介しましたが、これまで500社以上のコンサルティングの取り組みの中で蓄積された人材採用・育成・定着のノウハウもございます。
もっと知りたい、相談してみたい等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。

右手にロマン、左手にソロバン Voice vol.84

これは、私がお客様に経営計画の必要性を説く時に良く使う言葉です。
元は渋沢栄一氏の「右手に算盤、左手に論語」を活用させていただいています。

 

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今年も半年が過ぎようとしています。皆様のビジネスの進捗は如何でしょうか?今期弊社のお客様は好調なスタートをされた企業様がほとんどで、サポートさせていただいている我々としては嬉しい限りです。これからも弊社にご縁をいただく企業様が毎年成長して頂けるよう、我々も情報をインプットし、お役に立てるよう成長して参ります。
ところで、世間ではいつの時代も景気には関係なく、着実に業績を上げている企業がある反面、伸び悩んでいる企業もありますね。その違いは何でしょう?時代の流れ、商品力、営業力、社長力、社員力・・・もちろんそれらの要因もあるでしょう。しかし私が考える一番大きな要因は、経営ビジョン、経営計画、つまり会社をどういう方向に進めたいかという目的を明確にし、それを会社全体で共有しているかどうかだと考えています。
 

夢七訓

さて、今回の「右手にロマン、左手にソロバン」ですが、前述のように、渋沢栄一氏の言葉から頂いたもの。氏の日本経済への尽力はここでは詳細は省きますが、明治維新後自由主義の経済発展の礎が、氏の行動力に有ったことは紛れもない事実だと思います。
私は氏が説いた「夢七訓」をあちこちで紹介しています。これは人生においても、会社経営においても成功する上で必須の流れだと思います。
夢を実現するために肝に銘じたい言葉ですよね。

経営計画立案

と、いうことで、夢の実現にもつながる経営計画立案ですが、弊社ではこの立案からお客様と関わらせていただいております。そして実際に、ご一緒に策定した中計をもとに活動をしていくと、会社が見違えて成長して行きます。
まだしっかり策定していない会社様や、策定はしているが、効果的な運用が進まないという会社様に、改めてこちらで意義と活用方法をご紹介させていただきます。

 

 

計画を立てる意義

① 目の前の仕事に追われて先を見通していないと、ビジネスチャンスをものに出来ないばかりか、急速に変化する経営環境に適応できず、存続が危うくなります。そのためには将来の進むべき目標が必須となります。
② 計画を立てるベースは現状の正しい認識から導き出される課題です。それにはまず将来の理想を策定しなければなりません。それがあることで、現状とのギャップが明らかになり、解決策が作成できます。
③ 計画は社長1人で作成するのではなく、社員さんも巻き込んで作成することにより、個々人の、自社における役割も明確になります。その結果自ら行動する人が増え、組織の活性化につながります。

 

必要項目と活用方法

1. 必要項目:売上(利益)計画、営業計画、投資計画、商品(サービス)計画、組織計画、採用計画、教育計画、等
2. 活用方法:全社員への告知、部門ごとのアクションプランの確認、責任者・担当者の設定と役割確認、月次での
経営会議や営業会議(組織別会議)での進捗確認、そして4半期(若しくは半期)毎の修正、見直し。

簡単に書きますと上記になりますが、策定はしたものの、運用・活用が出来ていないという会社様が多いのが現状です。

相談したい、教えて欲しい、またもっと知りたい等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。

時代に遅れ続ける経営 Voice vol.83

これは、先日「カンブリア宮殿」に出演した、一澤信三郎氏の言葉です。
信三郎氏はご存知京都で100年以上続く、株式会社一澤信三郎帆布の社長です。

京都の東山駅から徒歩5分の地にある本店、というか、ここ一店舗です。通販もnet販売もしない、拠点は増やさない。工房は隣の建物、社員さんも通勤30分以内。しかし、お客様は国内だけでなく、海外からも買いに訪れます。

 

京都の知恩院の近くにある、老舗の鞄屋さん。私も京都に行くたびに購入していますので、今では定番のトートバックだけでなく、ショルダーや小物まで沢山のものを愛用しています。
しかし、今までは製品には愛着がありましたが、「一澤帆布製」、「信三郎帆布」、そして「信三郎鞄」の3つのブランドがある理由については特に関心は無く、過去にお家騒動でもあったのかな~、程度にしか思っていませんでした。
今回TVでの特集を見て、お家騒動の顛末、信三郎社長の心意気、そして同社と同社の製品をこよなく愛するお客様の様子が良くわかり、改めて私もここちよい気分になりました。
もっともそれで話を終わりにするわけにはいかないので、マーケティング屋としての視点で、同社の強みを以下に解説いたします。

創業から事業拡大&ブランディング

1905年創業、現在の信三郎社長の曽祖父である喜兵衛氏が丈夫な帆布で道具袋を作ったのがスタートです。
その後、戦中・戦後、高度成長期を過ぎても、素材と用途は変わらず、堅実な商売を続けていました。
そして大学卒業後朝日新聞社に10年勤めていた、現社長の信三郎氏が父親から商売を継ぐように声がかかった時は、社員10名で、化学繊維の台頭で経営の危機に陥っていたときだったそうです。
氏は家業を立て直すために「道具袋からの脱却」が必要と考え、一般の人に使ってもらえる「カバン」を目指します。
そこでアイテムを増やし、カラーバリエーションも増やすことで、今まで全くなかった「女性客」というマーケットを作り出すことができました。
そして「女性客」からカジュアル製品へと商品展開し、経営のかじ取りをしながら20年で社員も70人と事業拡大をしてきました。
その真っ只中お家騒動が起こります。

 

お客様から愛される経営

お家騒動(遺言が2通出てきた事)ですが、最初の裁判では敗訴して、経営に関わっていなかった兄と弟に「一澤帆布」の経営権が渡った際、信三郎氏について行きたい社員が纏り、事業継続を誓います。
それを知った多くのお客様が資金提供をし、新しい「一澤信三郎帆布」を立ち上げます。
新店舗オープンの際は京都知恩院前の道路にお客様の行列ができ、それがメディアの注目も集め、新たなお客様も増えました。
その後、再度の裁判で勝訴し、現在は「一澤帆布」でのブランドも使えています。お客様に必要とされる企業には実はぶれない経営方針がありました。

 

ぶれない経営方針

① 働きやすい職場・・・店舗は一つ隣が工房なので、転勤もなし、残業もなし、子育て中は3時に退社
② デザイナーを置かない・・・お客様が必要なものを提供するにはお客様のご意見を直接伺う
③ ネット販売はしない・・・お客様に直接手渡しで売りたい、大量生産はしない

こんな経営方針が、「時代に遅れ続ける経営」と社長が言う理由です。しかし、そんな方針を聞きに、毎年アメリカのビジネススクールが学生を連れて京都を訪れます。
効率化、事業拡大、大量生産、海外進出、全て真逆の戦略が、MBAを目指す学生に、新たな気づきを与えているのでしょう。

 

 (弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.83  2018年5月号より抜粋)

「足は大地に、眼は星に」Voice vol.82

「足は大地に、眼は星に」

これはアメリカ第26代大統領セオドア・ルーズベルトの言葉です。

もちろん実際は英語ですから「Keep your eyes on the stars, and your feet on the ground」と話しています。

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セオドア・ルーズベルトと聞くと、親日派で柔道を学び、日露戦争のポーツマス講和を成立させ、ノーベル賞を受賞したというくらいしか世界史の歴史に登場しておりませんが、改めて調べてみると1900年に副大統領に就任した後、翌年9月マッキンリー大統領の死去に伴い大統領になった人だと分かりました。ちなみにマッキンリー前大統領は暗殺されたとのことで、アメリカには現在のトランプ氏まで44人の大統領がいますが、4人が暗殺されています。これが多いか少ないかはともかく、銃社会の怖さを感じますね。

第26代アメリカ大統領、セオドア・ルーズベルト、ノーベル平和賞を受賞した親日家でしたが・・・

ちなみに、セオドア・ルーズベルトはハーバード大学で同級生だった金子堅太郎や柔道家の山下義韶らとの親交があり、その縁で日本海軍提督の東郷平八郎が読み上げた聯合艦隊解散之辞に感銘を受け、その英訳文を軍の将兵に配布したそうです。

その後、日露戦争の日本勝利を受け、アジア情勢視察のため1905年6月末に30人の国会議員と実娘を含む一大派遣団を日本に送りました。
そこで見えてきたのが、日露戦争を境に、極東で台頭する日本でした。
結果として日本に対して警戒心を感じるようになり、やがて贔屓も薄れ、次第に米国が排日政策を進める要因となりました。

 

さて、足は大地に、眼は星にこれは、前回の長期の楽観、短期の悲観と同義ですが、改めてリーダーの考え方の基本だと思い取り上げました。
私が以前聞いた、目標設定の分かりやすい事例としてのフレーズに
「散歩のついでに富士山に登った人はいない」
というのがありますが、まさにその通りで、人はどんな目標を持つかで行きつくところが違う、とつくづく思っています。
それが、会社経営で言えば「経営計画」になるわけです。では、経営計画が無ければどうなるのでしょうか?
一年間、毎月、毎日、日々の仕事を一生懸命やっています。
それはもちろん大切な事です。
しかしそれでは、今月は良かった、今年は良かった、良くなかったと結果だけでの確認になってしまいます。
つまり、目標が無いと、実は毎日毎日近所を一生懸命散歩しているだけになってしまうのです。

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【経営者に必要な資質】

先日ソフトバンクの前社長室長の嶋聡氏の講演を聞いてきました。
孫正義氏のことは、皆さん多くの事をご存知だと思いますが、今回は孫氏に7年間寄り添い、1兆円企業から7兆円企業になる様子を間近で見てきた方の話ということで、とても楽しみにしていました。
嶋聡氏は大学卒業後は松下政経塾に二期生として入り、その後政治家として衆議院議員を3期務めたのち2005年にソフトバンクに入社します。
政治と実業の分野で多くのリーダーと関わってきた中でリーダーの必須条件として実感したのが「愛嬌がある」ということだそうです。
これは私も良く話をする中で、経営者の要件として、決断力がある、行動力がある等々いくつか大切な要素がありますが、特に重要なのはチャーミングであることだと思っています。
あの人のためなら、あの人がいうのなら、と必ず応援者がついてきてくれますからね。

さて嶋聡氏が最初に出会ったカリスマ経営者の松下幸之助さんですが、政経塾の最終面接では、二つの審査基準があったそうです。
一つは「あんたは愛嬌があるって言われますか?」
そして二つ目は「あんたの今までの人生はついていましたか?」だったそうです。
松下幸之助さんが、販売店の店主に会う時必ず聞いたと言われる、「景気はどうですか?」という話を思い出しました。
もちろん答えは景気が悪い時でも前向きな答えをすることですよね。

【大風呂敷経営】

ソフトバンクの孫正義さんは、知られているように、1981年に福岡で中古のソフトウエアを売るお店を創業しました。
アルバイトを2人雇ってスタートしたそうですが、あるときに2人の前で、「この会社は将来、豆腐を1丁、2丁と勘定するように、
1兆2兆という単位のビジネスをする」と語ったそうです。
そのときの2人のアルバイトは、「この人どうかしている」と思って辞めてしまいました。
しかし、現実には、ソフトバンクの売上高は10兆円となっています。
ユニクロの柳井さんも以前紹介した「経営者になるためのノート」で大きな目標を持つ大切さを説いていました。
大風呂敷経営とは、結局高い志で高い目標を持つということですよね。

我々も二人のようになる、ということではなく、目標と志を常に設定し直しそれを愚直に実行することで、自分自身の最高を目指しましょう。

 (弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.82  2018年4月号より抜粋)