昨今厳しくなっている採用活動、特に中小企業は人が採れない。
そんな悩みに、セミナーやコンサルティングで話しているポイントを紹介します。

 

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仕事はある、しかし人がいない。
採用にお金をかける、しかし採用できない。   どうしよう―――

これは業種を問わず、そして企業の大小を問わず、永遠の課題かもしれません。
しかし、出生人口が戦後の270万人から毎年減少し(1971年~1974年は200万人に一時回復しますが)、2000年代に100万人、そして2017年は93万人になっています。
つまり労働人口で考えれば、毎年100万人の日本人の新規労働者がいない時代なのです。
そんな数字を背景に、現在日本の就業者数は(2018年5月現在)約6600万人、そして雇用者数は約5900万人です。
また失業者が158万人いる一方、国内で働いている外国人は128万人と毎年増加の一途を辿っています。

また、全国規模の有効求人倍率は1.59(2018年5月現在)と、バブル期の1.46を超える水準が1年以上続いています。注目すべきは47都道府県で1.0倍を超えていること。つまり人手不足は全国的な問題です。

皆様の会社はいかがですか?
社員さんの平均年齢は何歳ですか?新卒の採用はできていますか?そして外国人の雇用はありますか?
昨今の働き方改革で取り上げられている、女性や高齢者の雇用は進んでいますか?
またテレワークも含め、雇用の流動化は進んでいますか?
取り組むべきことはたくさんありますが、ここで一度冷静に、基本に返って考えてみましょう。

つまり「働きたい人から選ばれる会社とはどんな会社か」ということです。
「働きたいけど、この会社はどうなんだろう?」という疑問に答え、「働いてみたけど、思っていた職場ではなかった」というミスマッチを防ぐために、さあ対策をしましょう!

 

採用サイトの準備

まずは、採用ページを用意しましょう。
本社サイト内にページを追加しても良いですが、できれば別サイトにして項目を作りましょう。
なぜ、採用サイトか?
それは求職者が必ず見るからです。
学校の求人票やハローワークには書かれていないこと、どんな会社か、どんな社員がいるか、
実際の職場の雰囲気はどうかなど、私たちが思っている以上に情報収集をしています。

もちろん、自社だけでなく同業他社も見ているわけです。
つまり、最低限の情報として、これらが載っていないと、応募対象の遡上にも上がらないわけですね。
右記は、弊社がアドバイスする採用のサンプルサイトです。
社員さんの声、それも上長はもちろん、求職者と近い立場の社員の声、そして職場の雰囲気、一日の仕事の流れ、会社の魅力、よくある質問などを用意しましょう。

 

採用に向けてのプロジェクト

① 社内で採用チームを作ります。総務部・人事部ではなく、全社員から選んでください。若手は必須です。
② 就活イベントを選定します。大学、自治体、商工会議所から、リクルートなどの民間イベントまで、大手との競合を避け、費用を抑えて、自社の求人にマッチするものを選定しましょう。
③ プレゼン資料を作ります。実際の求職者に対する、会社の魅力を伝える資料は必須です。
④ 魅力的なオフィスづくりをします。制服が素敵、オフィスがきれい、トイレ更衣室が素敵、など、見た目も重要。

 
 

転職志向

売り手市場が続く中で、若手社員の転職志向も強まっています。
右図の通り、転職をネガティブに考えているのは全体の
25%程度です。となると、中途採用市場も見過ごせませんね。
新卒と違い、中途は中途ならではの取り組みも必要です。
今回は簡単にご紹介しましたが、これまで500社以上のコンサルティングの取り組みの中で蓄積された人材採用・育成・定着のノウハウもございます。
もっと知りたい、相談してみたい等ございましたら、お気軽に弊社までお問い合わせくださいませ。