「栄華発外(えいかはつがい)」内面のすぐれた精神や美しさなどが表面に現れること。
もともとの意味は、人を感動させるすぐれた音楽について語った言葉で、それが転じて「人間としてしっかりと蓄えた素晴らしい中身が、言動として出てくる」の意味になりました。
「栄華」は美しい花の意で、「発外」は読んで字のごとく外に出てくるという意です。出展は中国の古典「礼記」です。
さて「栄華発外」。みなさまの周りにはこんなふうに内面の素晴らしさが現れていて魅力的な人、オーラがある人は何人いらっしゃいますか。あふれる才能が、優れた精神が、さりげなく出ている、醸し出される、なんていいですよね。そんな仲間を持ちたいですし、そんな知り合いに囲まれたいですし、何よりそんな職場にしていきたいですよね。以前このVoiceでもご紹介した「芝蘭之化」のように良い仲間に囲まれると、良い感化を受けることになりますから。
弊社のお客様でも、社長は魅力的な方が多いですが、社長以外にも多くの魅力的な人「栄華発外」な人がいらっしゃいます。ですので、お客様のところにお伺いするときに、その方がいらっしゃると、その日一日を気分よく過ごす ことができます。そのためにも、私自身も自分磨きができるよう、日々学んでいきたいと思っています。
それともう一つ、笑顔が素敵な人というのも、私は「栄華発外」な人、だという括りで会うのを楽しみにしています。
9月から10月にかけて、ソロコンサートを聴く機会が何回かありました。有名なプロの コンサートも聴きましたが、友人(当然アマチュア)が仕事の合間を縫って練習した、フル―トを披露したコンサートも聴きました。 |
↑吉川久子さんのコンサート |
←友人がコンサートをした、虎ノ門の「JTホール」。本格的な音響設備があり、プロは勿論ですがアマチュアの方が利用しやすいシステムになっている素敵なホールです。
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「栄華発外」 その使い方が音楽から転じたように、内面から出てくるもののベースは、やはり日々の仕事の中で専門性を磨き、興味の幅を広げ、学び、実践したものでないと表にはでてこないでしょうし、ましてや周りの人から認められるようならないでしょうね。そのためには、経験とキャリアが必要になるのだと思います。
先月の「才気煥発」時にも申し上げましたが、自分自身が輝き、周囲の人に、良い影響を与えられるように、日々を過ごす。当たり前の事ですが、これを続けながら、内面を磨いていく事が、我々経営者には不可欠の事だと思います。そして、そのことが社内のメンバーの成長につながるように、好影響をあたえ、結果としてお客様にご評価いただけることになり、個人の成長と会社の成長が比例していくのだと思います。
今年もあと僅かとなりました、良い形で締めくくるためにも、「栄華発外」を頭において、仕事に取り組んで行こうではありませんか。
(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.37 2013年10月号より抜粋)