曰思無邪 -思い邪なし(おもいよこしまなし)-
これは論語の為政にある言葉です。
「偽り飾るところがない。少しも邪悪な考えがない。」と言うことです。
38歳で脳梗塞となり半身不随になるも、リハビリにより社会復帰した神渡良平さんがインタビューを重ねて書いた「思いの経営」。
弊社の創業者丸山が読んですぐ十数冊を買い、コンサル先の社長にお渡ししていた本です。
美容室「オオクシ」の経営者が、先代から譲り受けた1店舗の理容室を理美容の複数の業態で50店まで成長させた実話。
経営の基礎や原点を再認識できる1冊です。
自分の会社を大きくしたいというだけでなく、美容業界を大きくしたいという思いで取り組んだ結果、お客様はもちろん、社員からも、そして地域からも必要とされる店になるまでの社長の「思い」。
「経営=会社をどうしていきたいか、社員をどのように育てたいか、お客様にどのような付加価値を提供するのか」を日々実践していった結果、地域はもとより全国から、また業種を超えて会社の経営力やサービスについて表彰される結果を引き寄せました。
社長自身の変革も含め、いくつかのターニングポイントをどのようにつかむかが、率直に描かれています。
まさに「思い邪なし」です。
また、著書に出てくるギリシャの哲学者ソクラテスの名言は、混沌とした今の時代、まさに心に刻みたい言葉だと思います。
『人生は良いことと悪いことしかない。たいていの人は、「良いことがあったら喜び、悪いことがあったら悲しむ」これを繰り返す人生を生きている。ところがほんのわずかの一部の人だけがそうではない人生を生きている。
彼らは良いことがあったときには人と感謝し、悪いことがあったときはそこから何を学べるかを考える。そうすれば良いことと悪いことの繰り返しの人生から、感謝と学びだけの良い人生に代わる』
『運がいい人も運が悪い人もいない。運がいいと思う人と運が悪いと思う人がいるだけだ』
思い込みは人間を縛ってしまうんですね。これを受け、著者の神渡さんはこのように結んでいます。
「まさに、人生の先輩からの的確な助言です。これを杖として難関を乗り越えていけるでしょう。職場が学びの場でもある、というのはいいものです」と。
