「吐哺握髪」人材を得ようとして努めること。また、すぐ人に会うこと。
どんな時にも客人を待たせない努力。中国の古典「韓詩外伝」に出てくる言葉で、来客があったとき、入浴中であれば洗いかけの髪を握り、食事中であれば口の中の食べ物を吐き出し、すぐに客を出迎えた。という故事から
セミナーやコンサルティングで必ず話題に上るのは人材の採用・定着から教育・活用という「人」に関してのテーマです。
人員は余ることがあっても人材が有り余ることはありません。会社が大きくなればなるほど常に不足するものです。だから「吐哺握髪」という姿勢が大切ですし、人材を見分ける判断基準も重要となります。入社後の教育で育てることは当然ですが、可能ならできるだけ優秀な人材を求めたいですよね。特に幹部候補生に関しては言わずもがなだと思います。
アメリカの第16代大統領で、奴隷解放宣言を出したエイブラハム・リンカーンは、閣僚の人選を顔で決めたという逸話があります。スタッフから「次の官僚にはあの方を推薦したいと思いますが」と進言された際に、首を横に振って「彼は顔が気に入らない」と却下したので、スタッフが「顔は本人の責任ではないと思います、顔で人選するのはアンフェアでなはいですか」と指摘されると大統領は後に有名になるこのセリフを言ったそうです。
「人間四十にもなれば自分の顔に責任がある」と。
このセリフ、ここ数年私も実感していますし、皆様もそのように感じること多いのではないでしょうか!!
さて今回のタイトル「吐哺握髪」ですが・・・
以前日経トップリーダー主催のセミナーに参加した時、知人の社長と話しました。「自分は営業は得意だがお金のこと総務のことが苦手、当初は家内にお願いしていたが将来のことを考えきちんとした財務が分かる人間欲しいと思っていたところ、懇意にしている方から若いけど金融の知識があり転職を考えているという人を紹介してもらい、今では彼を役員にする予定で会社も順調に成長してきている。」という話を聞くことができました。
人材を求めていることを常に公言し、知り合いから情報をいただくという流れができたのも、彼の行動力と才能を周りの人が認めていたのだろうと、納得しました。とにかく、レスポンスが早い方ですので。
人材だけではなく、ビジネスで良い波を呼び寄せるには、やはりまずは公言すること、そしてすぐに動くことが結果につながっていくんですね!
トライプランニングでは、人材採用から定着、育成までをサポートさせていただくプランがございます。
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(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.5 2010年9月号より抜粋)