一病息災 Voice vol.89

まさか、この四字熟語をVoiceに掲載するとは思っていませんでしたが、このふた月というもの、この言葉が頭を廻っておりました。意味はご存知の通り、病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病がある方が健康に気を配り、長生きするということです。

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【健康を過信してはいけない】

10月1日の朝、急に頭が上がらなくなりました。それから約2カ月を経過していますが、まだまだ完全回復とはなっておりません。

10月28日の横浜マラソンを目指して練習をしていた9月初旬、何だかいつもと違い疲れやすくなっていたので、かかりつけの病院に行って検査をしてもらっていました。それに加えて9月も(いつもですが)仕事も忙しかったですし、インドネシアにも行ってきましたので、疲れもたまってはいました。しかし、検査の結果は特に悪い所もなく、まあ、しっかりとマラソンに備えようかなと考えていました。

 

9月末に検査結果を聞きに行った際に、ドクターから「ところで丸山さん、少し姿勢が悪いので、一応整形外科に行った方が良いですよ」と言われ、早速9月30日に整形外科に行ったところ、レントゲン写真を見て「これはただ姿勢が悪いのではなく、強直性脊椎炎です」と診断されました。この病気はいわゆる難病で、まあ治療法が見つからないということです。先生から首や肩のリハビリをしましょうと言われ、そのままリハビリをして、少し良くなったかなと思い帰宅し、翌朝起きたら、頭が上がらなくなった、というわけです。

 

私はこれまで、自転車やバイクで転んで骨折やヒビが入ったことはありましたが、大きな病気にかかったこともなく、もちろん入院したこともありませんでした。自分は運動をしていて健康だし、身体で悪いところはない、というのが、一つの自慢でしたから、少し参りましたが、まあ大丈夫だろうとそんなに深刻には考えておりませんでした。というのも、難病なのに正確な原因もわからないので、何をしたら良く、何をしたら悪いのか、も、わからないのです。

 

【多くの方のアドバイス】

今回病気になったことを知ったお客様、友人、知人、先輩、後輩そしてご近所様まで、心配をいただき、病院や治療院のご紹介をしてくださいました。本当にありがたい事です。

 

一方で逆に驚いたのは、皆様それぞれ何かしらの持病があり、かかりつけの病院や治療院をお持ちだということでした。それに比べると私は、毎年人間ドックを受けることで定期的に健康診断はしていますが、鍼灸も整体もマッサージも行ったことはありません。これがまさに「一病息災」なのかな、と思った次第です。

 

そんなこともあり、皆様のお勧めの治療院に4か所、病院も都合4か所行き、最終的に11月12日から21日までの10日間、横浜労災病院にて「加療入院」することに決めました。この10日間の間は弊社スタッフが留守を守ってくれたおかげで、私はしっかり加療プログラムに従い、治療に専念することができました。

 

しかし…10日間の治療の結果は、大きな改善もなく、次の治療をスタートすることになりそうです。
今回の入院で学んだことは、「病気の治療にはまだまだ不明な点も多い」「ドクターも未経験の症例があり、それでもチームで治療法を探ってくれること」。一方、改めて気づいたことは、「病院はサービス業で、おもてなしがしっかりとしている」「看護士さんの仕事の大変さ」そして最後に「本当に多くの人に支えられ生きているのだな」と言うことです。

【読書三昧】

さて、10日間の入院中は加療しているとはいえ首回り以外は元気でしたので、読書三昧でした。今まで読めていなかった沢山の本を持ち込み、小説や旅行記などの軽い本から、マーケティングや経済の本等、読破できました。

 

また、せっかくの機会なので今まで興味をひかれなかった本も読んでみようと、入院したこともあり左記の「健康の経済学」という本を読んでみました。

 

健康・病気・医療のそれぞれの面から、無駄が無いか、何が適正か、という個人の話を検証し、後半では、日本の医療事情、薬事情、病院や医師、看護師の適正数などを論じていました。著書は、外科医として病院勤務の経験があり、現在東京大学の教授でもあるので、現場の話と、医学全般そして医療費等の国全体の話しを論じられるのですね。今まで、骨折以外は病院にかからない、薬は飲まないという私でしたが、今回の病気そして入院を機会に、新たな問題に対して、知識が増えたのは良かったことだと思いました。これも病気のおかげですね。まさに「一病息災」です。

(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.89  2018年11月号より抜粋)