新年明けましておめでとうございます。
2018年も、皆様が昨年にも増して素晴らしい1年になりますよう スタッフ一同、しっかりとサポートさせていただきます。ご期待ください。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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さて、今回の言葉は、松下幸之助氏の数ある名言の中からセレクトしました。

 経営というものはだいたいは、社長の 責任において、どうにでもなっていくもの。

上記の言葉の全文は、以下の通りです。

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「経営がうまくいくかどうかということは、いろいろの事情があるにしても、結局は最高経営者である社長一人の責任だと思います。もちろん、社会情勢の影響などもあるでしょうが、経営というものはだいたいは、社長の責任において、どうにでもなっていくものです。社員が社長の意のままにならないと思われる場合でも、根気強く、誠意と熱意をもって説得すれば、やがては必ず聞いてもらえます。とすれば、会社がうまくいかないということは、社長の意図するところに大きな欠陥があるからで、他人を責める前に、まず、自らを強く責めなければならないと思うのです。(略)」

 

「生活の木」の人材育成

さて、先日、「株式会社生活の木」の社長、重永氏の講演を聞く機会がありました。女性は良くご存知でしょうが、私をはじめ、男性にはあまりなじみのない分野かもしれません。
「生活の木」さんは、現在ハーブ・アロマテラピーを軸に、原材料の輸入、加工、OEM生産、直営専門店の経営(120店舗)、カルチャースクール、そしてホテル経営と、約800名の社員を抱えた企業です。
こちらの、社長の人材育成の取り組みが面白く参考になりましたのでご紹介したいと思います。

 

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生活の木 重永社長。女性の多い職場だからか、声のトーンも柔らかく、真摯な語り口調での講演が印象的でした。

生活の木さんは、社員約800名、18歳から75歳まで、そしてなんと男女比が1:9と、圧倒的に女性が活躍している職場です。
もともとは、表参道で陸軍代々木練兵場の兵士や明治神宮参拝客向けに写真館を営んでいましたが、昭和30年代に駐留米軍向けの陶磁器店を開業。これはDPEの広がりを見越し、脱写真を図った策だったとのこと。
昭和40年代には、洋食器を主力としたオリジナルのテーブルウェアを開発販売(SPA)。その後1970年代に入り、ハーブビジネスを食器と並行してスタート。
現在では写真館の場所そのままに、「生活の木表参道本店」として、ハーバルライフ文化発信基地として現在の規模に発展・展開していったとのこと。

今でこそ、ハーブやアロマは生活に浸透していますが、1970年当時はまだまだカルチャーの一端にいるかな、といった感じですよね。

 

重永社長の「まかせる、育てる経営」

さて、そんな重永社長は3代目。会社を継ぐ身として研鑚する中で、よく言われたのが「自分の器と能力を拡大することで会社も大きくなる」ということだったそうです。
もちろん、自分を磨くことは社長としてあたりまえですが、会社は本当に自分の器以上にならないのだろうか、という疑問から、試行錯誤の結果、「まかせる、育てる経営」をする、ということに行きつきます。

そう決めてからの重永社長は、それを徹底していきます。とにかく社員教育については、最初から、つまり採用面接から自らが関わる。
生活の木さんでは、6次面接まであるそうですが、そこから既に応募者を「育てる」視点で面接をし、内定直後は4日間長野での合宿研修、入社前にも3回ほど研修をするそうです。
もちろん、入社後、半年後、1年後・・・と継続し、直接指導されているとのこと。また、そして社員全員と過ごす時間をつくり、お誕生日には会った時の会話を思い出しながら、その社員の好みのものをチョイスして、手書きのメッセージと共にプレゼントを贈るそうです。
印象的だったのが、「社長仲間と話していると、大体500人を超えたあたりから、うちの社員の顔と名前が一致しない、なんていう社長がいらっしゃるが、私は心から家族として、会社を担う人財として、彼、彼女たちに係りたいから、たとえ1000人を超えても、そんなことにならない自信がある」とおっしゃっていました。

そんな「生活の木」さんらしく、組織図はピラミッド型ではなく、中心循環型で表示されています。

重永社長の理想を実現するための、経営者の使命と役割についても参考になることが多かったのですが、特に印象に残ったのが「私は経営者が自慢できる会社にしたい。それには、ガマンは必須、ロマンは必要、そしてジカンはかかるが、その先にジマンがあると思っています」という言葉。

いよいよ2018年も始動開始となりました。
社員一人ひとりに自社の理念や自身の想いを語り、共有して一朝一夕にはいかない会社経営ですが、ミッション、ビジョンを胸に、邁進して参りましょう!

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さて、今回取り上げた

「経営というものはだいたいは社長の責任において、どうにでもなっていくもの。」

という言葉。重永社長の「ドアは空いてるんだから、社員が来い、ではなく、私は自分から社員に会いに行き、彼、彼女たちに耳を傾け、わからないことは教えてもらい、お礼を言う。迷っていることがあれば助言する。そんな積み重ねが仕事にも活きてくる」という言葉は、まさに社長の責任を有言実行されていると思います。

新たな年を迎え、2018年もどんどん自分から動いていきたいですね!

 (弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.74  2017年8月号より抜粋)