20歳の顔は自然の贈り物。
50歳の顔はあなたの功績。

Nature gives you the face you have at twenty;
it is up to you to merit the face you have at fifty.

似た名言もありますが、今回の言葉はココ・シャネルです

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ココ・シャネル(1883-1971)フランスのデザイナー、CHANELの創業者。孤児院で育ち、歌手を目指しパリに出てくるもかなわず帽子専門店を開業。女性をコルセットから解放したジャージードレスや香水No.5、そしてシャネル・スーツなど数々の成功を収めました。
今月は、フランスのファッションデザイナー、ココ・シャネルの言葉からピックアップしてみました。最近、メンバー制度などのお話しで、お客様先に伺うことが続いているのですが、数社で、「このまるやまVoiceを私(社長)だけで読むのはもったいないから、社員にも回覧しているよ」という嬉しくも面はゆいお言葉をいただきました。
そこで、回覧いただいているという女性スタッフの方に感想を聞いてみたところ、「毎回の格言が男性ばかりですね~」とご指摘いただき、そういやそうだな、と。特に意識していませんでしたが、素晴らしい女性経営者も多くいらっしゃる中で、どなたを取り上げてみようか悩んだところ、いまだそのカリスマ性を発揮しているココ・シャネルが浮かびました。ブランドであるCHANELはもちろん知っていますが、私にはあまりなじみがなかったので改めて調べると、華やかなファッションと対照的と言ってよいほど苦難や孤独が多い一生だったのだと驚きました。

さて、今回の言葉が思い浮かんだのは、最近知り合いに「面白いよ」と勧められた内容からです。
それは、アメリカのリアリティーTVで(かのトランプ大統領も、以前出演していましたね)、「ミリオンダラー・リスティング・ニューヨーク」という、ニューヨークのトップ不動産ブローカー3人が、スリリングな駆け引きで 億円単位の不動産物件の売買契約を次々と結んで行く様子を追ったもの。この3人が、トップセールスとして顧客との丁々発止のやり取り、超人的と言える時間の使い方など、私もかつてのトップセールスとして、興味津々。
これがまた、ニューヨークらしいというか、ありえないでしょ!というゴージャスさで、まさにドラマを超えるリアルがあるんですね。

また、この3名のうちの1人、最も高額案件を扱うフレデリック・エクランドは書籍も出しており、そのタイトルもズバリ「THE SELL」ということで、さらに詳しく知りたくなりました。

内容について調べたところ、彼のライフスタイルが詳細に紹介されているようで、その中でも営業の基本である自分のプレゼンテーション、例えばヘアカットを始め、自身のグルーミングやスーツ選びに妥協しないという点には大いに共感できました。
彼の場合は、「他人からみた自分」がいかに印象に残るか、いかに目立てるかというところにフォーカスしていて、過剰にも思えますが、ここまでやるか!という徹底ぶりは流石の一言です。

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また、それ以上に気を遣うのが日々の睡眠とスポーツと言うことで、どんなに多忙であっても8時間の睡眠と2時間のジムトレーニングは欠かさないという点は、頭と体力が勝負の営業、そして経営者にとっても重要なポイントです。

多かれ少なかれ、「営業」経験がある方はあたりまえ、と思うかもしれませんが、これをやり続ける、そして過剰なくらい実行する、というところが、まさにトップセールスの所以なのでしょうね。

以前取り上げましたが、アメリカ合衆国第16代大統領エイブラハム・リンカーンも、「40を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなければならない」と言っていますが、まさに日々の積み重ねが40、そして50代の自身の姿、そして顔つきなのでしょう。
いかがでしょうか。みなさま、改めて鏡を見て、何を感じますか。

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 さて、今回取り上げた 「20歳の顔は自然の贈り物、50歳の顔はあなたの功績」 。シャネルはこんなことも言っています。「美しさは女性の『武器』であり、装いは『知恵』であり、謙虚さは『エレガント』である」。半世紀前、女性が権利を勝ち取るために戦っていたさなかの言葉ですが、今となっては、女性に限らず響く言葉ではないでしょうか。

今回はあえてこれまでとは違う人選での言葉を選んでみましたが、改めて学ぶ点が多くみつかりました。

私も、自社の社員やお客様、そして関わる人に「魅力的」と感じていただけるよう、外見も怠らずにブラッシュアップし続け、10年後・20年後の自分の顔の変化を心待ちにしたいと思います。

そして、ご自身と御社のブラッシュアップに、新たにスタートした
TPメンバーシップ制度をぜひご活用ください!

 (弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.72  2017年6月号より抜粋)