英姿颯爽(えいしさっそう)」きりっと引き締まって、いかにもりりしく勇ましいさま。きびきびとして勢いのある様子。出典は中国の古典「杜甫」です。この四字熟語の最初に書いた威風堂々と同じく、良い響きで好きな言葉です。

さて「英姿颯爽」。このまるやまVoiceの創刊号で取り上げた、威風堂々と同様、私の好きな言葉です。威風堂々の場合には、エドガーのクラッシク音楽があるので、セミナー等に登壇するときには、頭の中でリフレインしていますが立ち姿のイメージは実はこの「英姿颯爽」です。ですので、私を見て下さっている方が、なるほど、颯爽としているねオーラがあるねと感じていただければ嬉しいのですが、それにはまだまだ日々の修行と鍛錬が必要だと思います。 2014年には、ソチで冬期オリンピックが開催されましたが、世界のトップアスリートにはやはり、王者の風格やオーラというものがありますよね。もちろんその域に達するには、その競技の世界でNO1にならなければいけませんから、いくつかの要素があるにせよ、トレーニングの量も質も一番なはずですね。オリンピックがアマチュア選手だけだった時代とはちがい、プロの選手も出場するわけですから、文字通り世界一ワールドチャンピオンになるのです。

 header01-300x78 先日、「下町ボブスレー」というキーワードで、大田区の工場が集積して、日本の技術力で、NO1の選手を輩出したいと取り組んでいる様子を知りました。選手としてNO1になるのもそうですが、製品としてNO1をサポートするのも、一つのやり方だと思います。かつて本田宗一郎さんが、二輪でそして四輪でNO1を目指したように。
このことを書いていて思い出したのは、スポーツの世界では、数多くの日本製品が世界のシェアを持っているということです。ヨーロッパで抜群の人気を誇る、自転車競技、その自転車のディレイラーと呼ばれる変速機はそのシェア80%と圧倒的です。自転車本体は、ヨーロッパに数多くの一流メーカーがありますが、その変速機に付けるのは、全てが日本のSHIMANOさんです。パソコン業界におけるマイクロソフトといっても過言ではないでしょうか、日本では、完成品の釣り具などで有名ですが、欧米では圧倒的に、自転車の変速機(ディレイラー)のSHIMANOとして有名です。  shimano
ということで、日本の技術力は様々な分野でえらばれていますが、「英姿颯爽」と言う意味で特出すべきは、選手の道具そのものが凄いのは、ビリヤードのキューを製造している埼玉にあるADAMJAPANではないでしょうか。なんと世界シェア80%だそうです。創業社長の高平氏は、集団就職で上京後、最初の会社が倒産し、親戚から紹介された、キューを作る会社でめきめきと腕をみがき世界各国のビリヤードのプロから依頼されて、作っていくうちに次々とチャンピオンが生まれ、独立し、会社を立ち上げました。日本では、そもそもプロが少なく、知名度は低いですが、世界NO1本当に素晴らしいことだと思います。同社のキューを持って、試合に臨む選手は、まさに「英姿颯爽」と登場するのでしょうね。   top_c-300x107

今回は、日本の技術力をご紹介しましたが、製造業に限らず我々が提供するサービスや、人材がお客様からえらばれ、営業マンや社員がお客様先に「英姿颯爽」と登場するよう、会社を磨いていきましょう。

(弊社発行 月刊まるやまVoice Vol.40 2014年2月号より抜粋)